【ツバメエピローグ】
最後に、動画では伝えきれなかった部分を何点か補足しておきます。
●親鳥の給餌 「ヒナに平等にあたってない!」って思われた方、大丈夫です。 一番ハラペコのヒナが特等席に移動して、誰よりも早く口を開けてるんですよ。 ツバメの給餌回数は一日に数百回。動画で公開したのはそのほんの一部。 公開部分抜粋の条件が「できるだけヒナ全員が頭を上げているシーン」だったので、 ちょっと偏っているように見えたかもしれませんね。 実際はヒナにもちゃんと満腹中枢があって、腹いっぱいになった個体は口を開けず、 後ろに下がります。
●若鳥の存在 ヒナの巣立ち時期が近付くと、沢山の若鳥が訪れるようになります。 ホントはもっと飛び交っていたのですが、カメラが巣のアップ固定だったので 止まった個体しか撮れなかった。 巣立ちしたツバメは、親鳥に餌をもらいながら1~2週間の実践訓練を経て、その後は その年に巣立った他の若鳥と共に集団行動をとります。 若鳥達には、新しい仲間を見つけて集団に入るよう誘う習性があるんですね。
●スズメ撃退の音 「ジャー!」ってのはカーテンを開ける音。「パンパンパン!!」は手を叩く音。 「ガタガタガタ!」は猫脱走防止用の格子を揺らしてました(ё_ё;) 私が撃退したのは巣立ちが近づいてからの一日1~2回程度で、 すぐに親鳥がかけつけることが多かったです。 スズメの襲撃は7/8以降、毎日1~2時間置きに終日続いていたものと思われます。
●最後に巣立った子 おそらく末っ子。一番成長の早いヒナとは丸一日孵化がずれているように思います。 末っ子は何かと不利にはなりますが、それを補う野生のシステムもあるようです。 後に生んだ卵ほどテストステロン(男性ホルモンの一種で筋肉増大や攻撃性増強の作用がある) の量が多いのだとか。確かにあの末っ子は一番気が強くて、よく兄弟にケンカを売っていました。 ハラペコアピールも群を抜いていて、おそらくは一番食べてる。 ちゃんと大人になれば、かなり頼もしいヤツになるはずです。
●その後の巣 スズメ…来ないでやんの(-""-;) いや、あまり見てないけど、スズメが自分の繁殖用にワラを運びいれている様子はなしです。
・・・・・と、言うわけで
長い間お付き合いいただきありがとうございました!
巣立ちした日の夕暮れ時、ファミリーが巣の周りを乱舞していたのですが とどまることはなく、そのままどこかへ消えていきました。 それっきり、我が家の周りではとんとツバメを見かけません。
達者でな~(TωT)ノシ
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