ゆらり…と来て、「ん?ちょっと長いかな」と、その場で身をかがめようとしたのですが、
そのお店のスタッフの方々が全員いっせいに両手を上げて大きな声で
「あわてないで!ゆっくり!こちらに移動してください!ゆっくり!」と繰り返し
客の誘導を始めました。指示に従い、建物から離れ待機していると揺れが徐々に強まり、
建物の中からは陳列物や棚が倒れる大きな音が聞え始め、ついには立っていることさえできなくなりました。
(今思うと、ほんとにアッパレな誘導だった)
揺れがおさまるのを待ち、私と夫はすぐに駐車場に直行。青ざめながら家に向かって車を走らせました。
停電で信号は止まり、細い道では崩れたブロック塀が交通を遮断。当然、道は渋滞。
車の窓から見えるのは、ガラスの砕け散ったショールームや半壊した古い家。
一気に不安がつのりました。
きっと家具が倒れてる。猫が下敷きになってるかもしれない。
割れた窓から、怪我をしながら飛び出しちゃったかもしれない。
火事が起きて、とんでもないことになっているかもしれない。
なかなか進まない車の中で、そんなことばかり考えてました。
家に到着したのは最初の強い地震発生から2時間後。
鍵を開けてすぐに、寝室の窓際に並んで固まっている2匹の姿を確認することができました。
おびえてるけど怪我はない。…もうなんかそれだけであとはどーでもよく感じました。
散乱した本。机から落下したPCモニター。倒れた食器棚やテレビ。床に転がる電子レンジや炊飯器。
そのときは何を見ても「あーよかった」って。
気持ちが少し落ち着くと「ぃゃぃゃ…よくね~し…」と我に返ったわけですが、
大まかな片づけを終わらせた今はまた「よかった」って感じてます。
猫達の様子は…やっぱり銀のほうが前回に輪をかけびびりまくってます。
もちろんラムもナーバスにはなってますが、隙を見つけてちょこちょこ寝るんですよ、ラムさん^^;
銀と私はまだ一睡もできずです…。
ライフラインは、現在のところ大丈夫ですが、そろそろ水道が止まるみたいです。
料理や飲料としては使えない泥水みたいのがゆる~く出てます。
トイレ用は風呂場に可能な限り確保済み。飲み水はペットボトルの常備が30リットルあるので、
とりあえずは何とかなるでしょう。
余震は頻繁ですが、でももうきっと6はない。5だったら絶対平気。大丈夫。
…ガンバロ
ぁ、そうだ。茨城の麻呂家も連絡がついてます。大丈夫。
人間はやはり色々不便を強いられているようですが、
麻呂ちゃんは、ははに寄り添い、頑張って落ち着いてるらしいです。イイ子。
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